すこし気持ちを吐き出させてください。
不安で息がつまりそう。
2007年、29歳で結婚して転居。
ずっと精神不安定です。
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大学を卒業した年、超不景気のさなか辛うじて入った小さな会社は、営業職がどうしても合わなくて泣きながらやめた。
男ばかりの営業職。女性は私ひとり。中途で入った世慣れた人たちのなかに、新卒の私が右往左往。
誰も教えてくれない。新卒だからわからない。案件を横取りされても、どうしたらいいかわからない。
部屋の中では男たちがキャバクラの話ばかりしてる。
「キミももう少しキレイにしないとね。ほら、髪染めるとかさあ」
黒い髪を、すこしだけ色を抜いた。でも、鏡のなかの私は相変わらずの不美人。
「前任の女性営業XXさんは、元ホステスだしキレイだったよなー!」
キレイじゃない自分を、はじめて恥じた。
容姿ってそんなに・・・そんなにも大切だったんだ・・・!
現ダンナさん・・・彼氏と付き合うようになったのは、営業職にもまれて、精神的にボロボロの時だった。
毎日泣きながら帰った。泣きはらした目で帰るわけにいかなくて、近所の神社に参りながらひとりで泣いていた。
春から夏・・・。なま暖かいあの季節が来ると、毎年思い出す。私がはじめて挫折したあの夏を。
7月の下旬に、早くもキャパシティオーバーが来た。どうしてもムリな仕事だった。ろくに何も教えられず、営業成果を求められながら、もうひとつ大きな仕事が回ってくる。ムリだった。どう考えてもムリだった。私は結論を出した。
「やめます・・・」
ぬるい微笑に送られて、私はその仕事をやめた。
やめる挨拶に回っているとき、営業マンから言われた言葉がある。彼は元ホストだった。
「そう、やめるの。でも、覚えておきな。『向いてる仕事なんて、ないから』!」
彼の目を見れば、100%好意から出た言葉だとわかった。
新卒の小娘が、4ヶ月でヤメていく・・・。「もっとガマンしたほうがいい」というメッセージだったと思う。
わかっている。わかりすぎるほど。
でも、ムリだ・・・。これ以上は、私にはムリなのだ・・・。
最後の日に、再訪のお客さんがあった。以前に私が接客した30歳ぐらいの女性。
彼女は私をえらく気に入ってくれて、私で案件を決めると宣言し、何度か通ってくれていたのだった。
私は最後の仕事を終え、帰る道すがら彼女に電話をした。
「今日は来ていただいてありがとうございました。でも・・・わたし実は・・・やめるんです。今日で。」
「ええっ!?」
彼女は驚いていた。そして狼狽したような声で、
「あ、あのね。私、アナタがいるからこの営業所に通っているのよ。私・・・私・・・結婚するんだけど・・・ホントにこれでよかったかなって悩んでて・・・でも、あなたの明るさと強さにすごく惹かれて・・・」
彼女は元キャビンアテンダントだ。すらりと細身の美人だった。エリートの男と結婚すると言っていたはず。
私のほうが狼狽した。
ふたりで狼狽しながら20分ぐらい話したと思う。
「私、いま秘書やってんのよ。いま、派遣ならいっぱい仕事あるし!時給もいいし!きっといいことあるわよ!また飲みに行こっ!」
「・・・はい」
彼女と話したのはそれが最後だ。
話した場所も、夕闇の風景も、はっきりと脳裏にのこっている。
挫折という名の入口で、私は絶望への扉をあけた。
男ばかりの営業職。女性は私ひとり。中途で入った世慣れた人たちのなかに、新卒の私が右往左往。
誰も教えてくれない。新卒だからわからない。案件を横取りされても、どうしたらいいかわからない。
部屋の中では男たちがキャバクラの話ばかりしてる。
「キミももう少しキレイにしないとね。ほら、髪染めるとかさあ」
黒い髪を、すこしだけ色を抜いた。でも、鏡のなかの私は相変わらずの不美人。
「前任の女性営業XXさんは、元ホステスだしキレイだったよなー!」
キレイじゃない自分を、はじめて恥じた。
容姿ってそんなに・・・そんなにも大切だったんだ・・・!
現ダンナさん・・・彼氏と付き合うようになったのは、営業職にもまれて、精神的にボロボロの時だった。
毎日泣きながら帰った。泣きはらした目で帰るわけにいかなくて、近所の神社に参りながらひとりで泣いていた。
春から夏・・・。なま暖かいあの季節が来ると、毎年思い出す。私がはじめて挫折したあの夏を。
7月の下旬に、早くもキャパシティオーバーが来た。どうしてもムリな仕事だった。ろくに何も教えられず、営業成果を求められながら、もうひとつ大きな仕事が回ってくる。ムリだった。どう考えてもムリだった。私は結論を出した。
「やめます・・・」
ぬるい微笑に送られて、私はその仕事をやめた。
やめる挨拶に回っているとき、営業マンから言われた言葉がある。彼は元ホストだった。
「そう、やめるの。でも、覚えておきな。『向いてる仕事なんて、ないから』!」
彼の目を見れば、100%好意から出た言葉だとわかった。
新卒の小娘が、4ヶ月でヤメていく・・・。「もっとガマンしたほうがいい」というメッセージだったと思う。
わかっている。わかりすぎるほど。
でも、ムリだ・・・。これ以上は、私にはムリなのだ・・・。
最後の日に、再訪のお客さんがあった。以前に私が接客した30歳ぐらいの女性。
彼女は私をえらく気に入ってくれて、私で案件を決めると宣言し、何度か通ってくれていたのだった。
私は最後の仕事を終え、帰る道すがら彼女に電話をした。
「今日は来ていただいてありがとうございました。でも・・・わたし実は・・・やめるんです。今日で。」
「ええっ!?」
彼女は驚いていた。そして狼狽したような声で、
「あ、あのね。私、アナタがいるからこの営業所に通っているのよ。私・・・私・・・結婚するんだけど・・・ホントにこれでよかったかなって悩んでて・・・でも、あなたの明るさと強さにすごく惹かれて・・・」
彼女は元キャビンアテンダントだ。すらりと細身の美人だった。エリートの男と結婚すると言っていたはず。
私のほうが狼狽した。
ふたりで狼狽しながら20分ぐらい話したと思う。
「私、いま秘書やってんのよ。いま、派遣ならいっぱい仕事あるし!時給もいいし!きっといいことあるわよ!また飲みに行こっ!」
「・・・はい」
彼女と話したのはそれが最後だ。
話した場所も、夕闇の風景も、はっきりと脳裏にのこっている。
挫折という名の入口で、私は絶望への扉をあけた。
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