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すこし気持ちを吐き出させてください。 不安で息がつまりそう。 2007年、29歳で結婚して転居。 ずっと精神不安定です。
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学校時代の教室でのポジションが、けっきょく一生の「社会」においてのポジションなんだなぁ、と大人になって思う。

私は、教室の隅で、ひとりでじーっと本を読んでいるだけの存在だった。
たぶん、クラスの誰も、卒業アルバムを見ても、私のことなど思い出さないだろう。
成績は中の下、運動ダメ、不器用で取り柄のない、地味な地味な女の子。

忘れられないのは、ある運動会。
クラス対抗大縄飛びの時、私はメンバーからはずされた・・・。
クラス対抗だから、基本的には全員でやる競技のはずだ。
いちおう、メンバー登録制になっているのは、喘息だとかケガだとか、事情があって出られない生徒のためであったと思われる。

しかし、メンバー登録からはずれたのは、喘息もケガもない、私ともうひとり「地味系男子」の計2人だ。
「ヘタなヤツは、足引っ張るからハズしておこーぜー!」
という声を、私は確かに聞いた。
メンバー表に、私の名前はなかった。
以後おこなわれた、放課後のクラス練習も、もちろん私はカンケーない。
みんなが賑やかに練習しているのを、低いテンションの穏やかさで見ていたと思う。

そう。いつでも、どこでも、どんな時も、私は真ん中にカンケーない。

組織にはずっと縁がなかった。
家族のなかでは、母に性格を嫌われて空気のように扱われたし、仕事は非正規が多く、やっぱり空気と同じだった。
積極的に関わることなど、どこでも期待されなかったね。

「分(ぶん)」を・・・わきまえないと。

どこに行っても、私は壁か家具と同じだった。
両親、上司、彼氏・・・誰も誰も、およそ私の「気持ち」を慮ってくれたことがない。
だって私は、壁や家具と同じだもの。
人形ですらない。見た目が美しくないから。観賞用になんかなれない。

いまのダンナさん・・・当時の彼氏は、私に向けてはズバズバと底意地の悪いことを言ってのけ、ユウちゃんにはタイヘンだねとか苦労してるねとか、彼女の人格を尊重した会話を向けていた。
けっきょく、私には人格など認めていなかったからじゃないの。
私ならいいよね、傷つけたって。
安っぽい材料でつくられた家具だものね。
両親からだって、大切に扱われなかった、安物の家具。

家族に大切にされた女の子は、社会でもやっぱり大切にされる。
「きちんと」した子だから。
そういう子はきちんと扱われる。

私は・・・。

 ***

ダンナさんは、生徒会長や学級委員をずっとやってきたタイプ。
ひょうきんで、勉強ができて、県内有数の進学校の出身だ。
それでいてガリ勉からはホド遠い。

結婚してダンナさんのアルバムを見て、ショックだった。
学芸会や、クラス会。学校や地域イベントで演劇をやる場合、彼は当たり前のように主役だ。写真のド真ん中に写っている。

私は「町の人」とか、そんなのしかやったことなかったし、主役はひとりで端役は大勢なんだから、端役が「ふつう」だと思ってた。
彼は言う。

「そういや僕、ふつうに主役だったな。なんでも」

彼の修学旅行の写真は、華やかに女の子たちに囲まれてピース。
ダンナさんはこともなげに。

「そうそう。この子はやたら僕にくっついてきてさ。思えば、僕のこと好きだったかもしれないなあ」

知らない。そんな世界知らない。学校ってそんなところなの?
私は混乱してしまう。
そういうのって、ドラマや漫画が描く、ウソの世界なんじゃないの?

優等生と、窓際の地味少女の恋。
そんなストーリーは、知らない。
クラスの真ん中にいる優等生は、勉強ができる優秀な女の子とか、要領のいい可愛らしい女の子と結婚するんじゃないの??

私の「分」に不相応・・・なんだ。

彼がなぜ私を選んだのか・・・。
それこそが、彼の唯一の欠陥なのだろう。

女の子を人間として扱い、きちんと敬意を払うのが、彼には面倒くさいのだ。
自分が圧倒的に優越しているほうが、性分に合うということ。

ちゃんとした女の子には、相応の敬意を払わなきゃいけないもんね。
誕生日もクリスマスもホワイトデーも無視して、
「ふん。なんで女の機嫌を取らなきゃいけないんだ」
なんて、居直れないもんね。

家具のような地味な私なら、どう扱ったっていい。

でも、もう限界だった。
疲れた・・・。心を無視され、いいように扱われるのには、もう疲れたよ・・・。

私だって、大事にされてみたかった。
プレゼントに指輪を選んで欲しかったよ・・・。

疲れたり、凹んだりしているときには、「大丈夫?」って優しく慰めてもらいたかったよ・・・。

家庭内にうち捨てられた、安っぽい家具の私。
結婚して、押さえ込んでいたものが爆発し、発狂したことで、私はやっと「やさしく」してもらえるようになった。

けど、それって本当は分不相応なのかもしれない。
大事に育てられなかった私。
そんな価値のない私。

やさしくされるのは嬉しいけど・・・いいのかしらと不安にもなる。
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