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すこし気持ちを吐き出させてください。 不安で息がつまりそう。 2007年、29歳で結婚して転居。 ずっと精神不安定です。
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今日は、いろんなことを考えながら、丸一日ボンヤリしていた。
ダンナさんは夜勤で不在。
洗濯と布団だけ干して、あとは何時間もボンヤリ。
私はぼーっとしている時間が多い・・・らしい。
私の実家の家族は、みんなこういう「ボンヤリ」した時間を持つ。
ダンナさんは「い、一体いまは何をしている時間?」と最初はとまどっていたが、
最近は慣れたようで、
「ぼーっとする時間がないと、キミは死んじゃいそうだ」
と、一ヶ月に一度ぐらい訪れる無為な休日ボンヤリはダンナさん公認になってしまった。

いま住んでいるのは築30年の古ーいマンション。
ごくふつうの3LDKだけど、一番好きな場所は布団の上。
和室に布団を敷いて、最初は緊張しながら寝ていたし、
不安定な時期は6畳の部屋を恐ろしく感じたものだけど、
ダンナさんがどんどん優しくしてくれるようになって、
気持ちが安定してくると、
一番好きな場所になった。

いま、あの布団の上では、ものすごく安心して眠ることができる。
ここは安全なんだと実感することができる。

実家でも、好きな場所はベッドの上だったが、それは他にプライヴェートな場所が
まったくなかったから。
布団の中だけは、こっそり泣いたり、誰かに咎められずに好きな本を読んだり、
自由な時間が持てたから。
それでも、いつもビクビクしていた・・・と、今になって思う。
当時は思わなかったけれども。
母が寝る22時以降は、物音を立てるとものすごい形相で母親が飛び込んでくることがしばしばだった。

「家族は、共同生活なのよッッ!!わたしは眠れない!!アナタのせいで眠れない!!」

部屋のドアノブを回す音や、近づいてくる足音には、いつもビクビクしていた。
母の希望は、絶対だ。

遊びに出かけると、たいてい母は嫌な顔をする。
「遊び人で不良娘!」と私を断じる。
不思議なことに・・・何もせずに、漠然とボンヤリと一日なにもせず家にいると、
母の機嫌は良かったのだった。
それでも息苦しくて、二日ある休日のうち一日は、たいてい近場に外出していた。
最大の逃避場所は、近所のスターバックスコーヒーで、そこで本を読んで過ごすのは何よりの幸福だった。
スタバは高い・・・お金がかかる・・・けれどそれは唯一無二の精神安定剤で、当時の私にはやむを得ない出費だった。

家に帰りたくなかった。いつも。
それでも28歳まで家にいてしまったのは・・・一度家を出たら、たぶん二度と帰ることはできない、と知っていたからだ。
「ちょっと生活が変わって苦しいから、一年だけ実家に戻らせて」
とか、そんな甘えが通用するわけがない。
一度出てしまったら、徹底的に「他人」になるのだろう。
だから出来る限りは粘って家に居つき、お金を貯めたほうがよい、というのが私なりの戦略だった。

実際、(結婚で)家を出てから、実家とはほとんど他人だ。
結婚した私だけでなく、同じ時期に独立してひとり暮らしになった妹2人も同じ事情だ。

妹1は、人生をやり直すために専門学校に通い出し、生活が苦しいので「実家に帰ろう」と考えたが、
両親によって拒否された。
妹2は、家にちょっとした小物を取りに帰ろうと電話をかけ、「今から○○を取りにいきたい」と告げたら、
「夜はイヤ。帰ってこないで。困るわ、困るわ」と帰宅を拒否された。

妹2は末っ子であるためか、両親が「すこし変わっているかもしれない」ことに自覚的でなかったようで、
(母が妹2のことは味方し、可愛がったというのものある)
ひとり暮らしをして、帰省(家にちょっと帰る、顔を出す)を拒否される事件(が複数あった)が相次いだときに、
「うちの親は・・・おかしいのかもしれない・・・」
と悩んで、私に泣きながら電話をかけてきた。

年末年始はつらい・・・。
ダンナさんの実家や親戚集合の宴会で、
「ヨメさんの実家にはいつ行ったの?」
って尋ねられるのがつらい・・・。

「行きません。」

と言うと、怪訝な顔をされる。
今年はいちおう、両親にお伺いをたててみた。

「ダンナをつれて、正月に挨拶に行こうと思いますが・・・」

両親の返事は、「考えておく」だった。
それきり、連絡はなかった。

もう帰るところはない。
職場の皆がソワソワと帰省の話をはじめる時期には、
私は隣県に祖父母のお墓参りに行く。
子ども時代に母が「帰省」していた、なつかしい街。

お墓の前で手を合わせて、私の「帰省」は完了する。
お墓参りをもって帰省にしようと、私は自分に言い聞かせている。
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